2014年 全米オープン

サムライブルーに刺激?谷口徹は決勝最下位も「まだ頑張りたい」

2014/06/16 11:33
谷口の衰えぬ意欲。その源のひとつが海外メジャーでの屈辱と経験だ。

ノースカロライナ州のパインハーストNo.2で行われた海外メジャー「全米オープン」。大会9度目の出場で2度目の決勝ラウンドを戦った谷口徹は通算29オーバーの67位でフィニッシュした。

完敗だった。まだ熱狂前の静けさで渦巻く午前9時半過ぎ、全組のトップでスタートした谷口は、最終日も前日同様バーディを奪えないまま、6ボギーの「76」でホールアウトした。「いいプレーをしたつもりでも、やっぱりバーディチャンスを決めきれなかった。ちょっと、ちょっと、ちょっとの差が積み重なると大きい」。46歳で再び、メジャーの高い、高い壁に跳ね返された。

前日「88」を叩いて決勝ラウンド進出者の中で最下位に沈んだ。その夜は現地時間午後9時からのサッカーワールドカップ、日本対コートジボワール戦をテレビ観戦するつもりだった。でも、画面で勢ぞろいしたサムライブルーの選手を目にして、気が変わった。

「明日…また、早いからな…。観てる場合じゃねえな…寝よう」

スタート前、日本にいる家族から届いたメールの文面に、最初は納得していた。『最後の全米オープンになるかもしれないから頑張って!』―。けれどグリーンを外し、チャンスを逃し、屈辱の思いとともにコーラを飲み干したら、そうは思えない自分がいた。

「やっぱり出たい。出ないとトップクラスの選手と戦えない。お金もかかる、体もしんどい。出ない方が体も楽に決まっている。でも…そういうことじゃないから」。

予選を通過した選手のうち、自身より年上の選手はケニー・ペリーら3人だけ。だが谷口はそれを「3人もいるのか」と受け取った。「メジャーに出ることで、自分が鍛えられる。また、来年に向けて頑張りたいと思う。まだ自信もあるし、日本で若い選手に負ける気がしない」。七転び八起きでやってきた。まだ転べる。まだ立てる。今年もやっぱり、最後の全米オープンにするつもりはない。(ノースカロライナ州のパインハースト/桂川洋一)

2014年 全米オープン