ここはバンカー? 競技委員に聞きましょう
2014/06/12 09:43
2014年の「全米オープン」は12日(木)に開幕。開催コースとなるノースカロライナ州のパインハーストNo.2は今年、ラフがフェアウェイ並に刈り揃えられ、同大会としては異色のセッティングが施された。左右に曲げたボールは両サイドの荒地、雑草やワイヤーグラスが生えるウェイストエリアまで転がる可能性が一気に増大。これにより、ライがバンカーなのか、ただの荒地なのか、つまりソールして良いのか悪いのか、という疑問がその都度生じる可能性が出ている。
全米ゴルフ協会(USGA)のエグゼクティブディレクター、マイク・デービス氏は11日(水)、これについて「問題は無いと考えている」とコメント。バンカーに向かったボールはほとんど底に落ちるか、ウェイストエリアに残り、判断が微妙な境目で止まることは「99%はないだろう」という見解を示した
しかし、バンカーでソールした場合には当然ペナルティが付くため、迷った場合には各組に帯同する競技委員に判断を仰ぐことを奨励。ルールオフィシャルが判断できないようなケースでは、バンカーとみなすとした。
メジャーでは2010年の「全米プロゴルフ選手権」でダスティン・ジョンソンが、ギャラリーロープ外のバンカーをウェイストエリアと勘違いし、ソールして2罰打を受け、プレーオフ進出を逃す事態が発生。さらに12年の同じ「全米プロ」では、砂地が取り囲むシーサイドコースで、すべてをバンカーとみなさず、明らかなガードバンカーからでもソールをして良いという前代未聞のローカルルールを採用した。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)