スコットが連覇へ2位発進 初日唯一のミスショットとは
史上4人目となる「マスターズ」連覇を狙うアダム・スコット(オーストラリア)が3アンダーをマークして、トーナメントリーダーのビル・ハースに1打差の2位タイと好スタートを切った。
午前10時41分にティオフしたスコットは、1番で第1打を右にプッシュアウトしてしまったが、ボールは木に当たり、ボールはバンカー手前のセミラフへ。セカンドで高弾道のフェードボールを放ち、ピンそば1メートルにピタリと止まるスーパーショットでバーディスタートを決めた。
その後4ホールをパーでクリアしたあと、2個目のバーディはグリーン右上段のピンを果敢に攻めた、打ち下ろしの6番(パー3)。さらに8番(パー5)では3打目のウエッジショットを1.5メートルに寄せて3アンダーとした。
後半はいきなり10番で2打目をピン奥左サイドから下りのバーディパットをねじ込んだディフェンディングチャンピオン。しかしスコアを落としてしまったホールは12番(パー3)。右奥のピンまでは158ヤード設定という中で9番アイアンを握った。「11番のグリーンから12番のティに行くまでにパトロンたちがみんな立ち上がって拍手で迎えてくれたので少し舞い上がってしまった。今日唯一のミスショットだった」と振り返ったティショットは、グリーンに届かずクリークに沈み、ダブルボギーを叩いた。
ラウンドを終え「今日はショットの感触が良かった。 昨年このマスターズで優勝することができたので今日は1番ティで安心感があった。足が震えたりすることもなかったしね。極度の緊張感が6ホール、7ホールと続くことがあるが、今日はそれがなくエンジョイできたラウンド。初日としては満足」と語ったスコット。それでも「まだこれから先が長い。(連覇は)まだ頭にない。まずは明日も良いラウンドができるように頑張りたいね。目標は3日間良いゴルフを続けて、優勝争いに絡み昨年のようにチャンスを掴むようなポジションに入ることだ」と残り54ホールに及ぶ戦いを見据えている。
初日のコース設定にしてはピンポジションが厳しく、多くの選手がオーバーパーと苦しむ中でスコットはしっかりと芯を捕らえるショットを重ねて60台のスコアで第1ラウンドをクリアした。後半は全体のプレーのペースが遅くなり、プレーに少し影響したこともあったはず。13番と15番のパー5ではしっかりと2オンをしたが、どちらも3パットのパーだった。しかし最終ホールで2メートル以上のパーパットをしっかりと沈める事ができたのは大きな意味を持つ。明日午後のラウンドに向けて良い流れをキープしたはずだ。
<スコットの第1ラウンドデータ>
バーディ:5パー、パー:12、ボギー:0、ダブルボギー:1
パー3:1オーバー、パー4:3アンダー、パー5:1アンダー
フェアウェイキープ:14ホール中 10ホール
パーオン: 18ホール中 14ホール
合計パット数: 30(3パット2回)
バンカーセーブ率: 50%
ドライビングディスタンス:295.5ヤード
(ゴルフチャンネル解説/ アナリスト アンディ和田 *解説はライブフロムでご覧頂けます)