松山英樹、“自己最悪”39パットで90位「途中で修正できなかった」
ジョージア州にあるオーガスタナショナルGCで開幕したメジャー今季初戦「マスターズ」初日。松山英樹は2バーディ8ボギー1ダブルボギーの「80」と崩れて8オーバー。「途中で修正できなかったのが残念」と、首位と12打差の90位タイ発進に表情を強ばらせた。
プロとして初めて挑む「マスターズ」。1番のティショットは「普通に、何も変わらず打ちました」と完璧なドライバーショットでフェアウェイを捉えたが、2打目をグリーン右に外すと、アプローチを2メートルオーバーしてボギー発進。続く2番(パー5)では2オンに成功するも、約25メートルのファーストパットを今度は3メートルショートさせての3パット。本戦に入って速度を増したグリーンに松山のタッチは合わなかった。
この日のフェアウェイキープ率はフィールド唯一の100%。しかし、完璧なティショットもスコアには繋がらない。6番(パー3)で3パットのボギーを献上すると、8番(パー5)では2打目でグリーン手前に運びながらもアプローチを突っ込みきれず、10メートルのバーディチャンスから4パットのダブルボギーとし、呆然と立ちすくんだ。
折り返した後半も5つのボギーを叩いて、奪ったバーディは13番(パー5)の1つだけ。イーグルチャンスにつけた13番の第2打も「ミスショット」と取り合わなかった。
3パット3回に4パット1回で、この日のパット数は屈辱の「39」。プロ転向後、国内ツアーでは「36」が過去最多。PGAツアーのスタッフによれば、米ツアーでも「36がこれまでの最多だ」という。キャリアワーストを更新したことが確実となった。
皮肉だったのは同組で回ったブラント・スネデカーのプレー。右に押し出すミスショットを連発しながらも、要所で難しいパットを沈めて2アンダーで戻ってきた。「すごいなと思った。それは自分との差。練習して詰めていかないといけない」。
ホールアウト後は練習グリーンへと直行し、何度もストロークとグリーンの速さを確かめるように球を転がした。「分かっていれば、もう終わっています」という問題点を見つけるため、照りつける太陽の下でひとり自問自答を繰り返した。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)