2014年 プエルトリコオープン

石川遼は4試合ぶりに決勝進出 3日目は「本能に任せて」攻勢へ

2014/03/08 10:23
終盤に息を吹き返し、上位を見据える位置で決勝に駒を進めた石川遼(Michael Cohen /Getty Images)

トランプインターナショナルGC(プエルトリコ)で開催中の「プエルトリコオープン」2日目。32位から出た石川遼は7バーディ、4ボギーの「69」で回り、首位とは7打差に開くも通算5アンダーの25位に浮上。7位タイに入った今年1月「ファーマーズ・インシュランスオープン」以来、4試合ぶりに決勝ラウンド進出を決めた。

アウトの前半は、「打つ時にここにボールを運びたい、という意識が高まってきていて、あまりスイングに向き過ぎず、良い感じでやれている」とショットが好調。6番ではあわやホールインワンというショットでピンそば約50センチにつけるなど、4バーディ、1ボギーで後半へ折り返した。

しかし、迎えたバックナインでは一転。「悪い感じではなかった」としながらも、14番までに3つのボギーを叩く。「10番はそんなに難しくないホールだけど、バンカーからパーが取れなかった。11から14番までは難しいのは分かっていたけど、そこで我慢できなかった」と、風の読み間違いも相まって招いた失速を悔いた。

その中で、15番(パー5)から再び上昇気流に乗る。第2打をグリーン奥の椰子の木の根元に打ち込むが、テレビ撮影用の設備(ケーブル)がボール軌道線上にかかっていたため救済扱いとなる幸運もあり、ピン下5メートルに寄せてバーディを奪取。さらに16番では1.5メートルのチャンスを確実に沈め、17番ではグリーン奥のカラー12メートルからパターで直接沈め3連続バーディとした。

この予選ラウンド2日間は「迷ったらセーフティに攻める」ことに集中してきたという石川だが、「明日は、予選ラウンドよりアグレッシブにしっかり攻めて行きたい。少しずつ自分の本能に任せて、スコアを伸ばしていく姿勢で」とフルスロットル宣言。2年前に米国ツアー自己最高の2位に入った経験値も、石川の自信を支えている。

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