2014年 ノーザントラストオープン

松山英樹は猛チャージならずも「来週にとっておく」

2014/02/17 09:25
苦しみながらイーブンパーのラウンド。松山は23位でフィニッシュした。

カリフォルニア州のリビエラCCで行われた米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」最終日。24位タイから出た松山英樹は3バーディ、3ボギーの「71」で回り、通算5アンダーからスコアを動かせず、23位タイでフィニッシュした。

「おもしろくない、ストレスの溜まるラウンドだった」。上位陣が演じたバーディ合戦に加われなかった日曜日。「ドライバーに関してはすごく良くなっているし、アイアンも良い感じで打っている。でも(ピンそばに)つかなかったり、チャンスを決められなかったり…。まあ、ホントにおもしろくないなぁと思いながら回っていました」。ラウンド後、松山はそう吐き捨てた。

1番、前日まで3日間で確実にバーディとした最も易しい出だしのパー5で2メートルを外してパー発進。2番でバーディが先行したが、続く3番で今度は3メートルのチャンスをものにできなかった。「入っていればまた違った流れで行けたのかなと思う」。フラストレーションいっぱいのまま、後半12番でティショットを右に曲げ、グリーン手前からのアプローチを寄せきれず初ボギー。その後さらに2ボギーを叩いて後退した。

それでも最終18番はグリーン奥のカラーからウェッジで緩やかなフックラインを転がし、チップインバーディフィニッシュ。「『何をしたって入らないだろうな…』と思いながら打った。でもライも良かったし、今日はグリーンを読めていない中で、最後に読めたので良かった」と胸をなで下ろした。

本人曰く「あの(ラウンドの)流れで入ったのが奇跡に近い」という一打で、なんとかイーブンパーにとどめた。左手親指付け根の痛みから復帰し3試合を終了したが、すべて順調に予選を通過するどころか、これで12ラウンド連続でオーバーパーを叩いていない。

調子の波、噛み合わせの悪さに左右された4日間だっただけに、抜群の安定感が光った。2014年ではワースト順位の23位にも「絶好調で入ってもそんなもんだと思う」と納得顔。そして「まあ、でもいいんじゃないですかね。来週に取っとけば」と笑った。

わずか2日間の休息を経て、19日(水)からアリゾナ開催の「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」に出場。西海岸シリーズのラストマッチに臨む。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)

2014年 ノーザントラストオープン