2014年 ノーザントラストオープン

石川遼 苦手コースでの戦い「今年は対応が試される」

2014/02/13 11:23
リビエラCCのパッティンググリーンで最終調整を終えた石川。

米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」は13日(木)、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のリビエラCCで開幕する。ティオフ前日の石川遼はプロアマ戦のメンバーには入らず、コース内の練習場で打ち込みを行い、2試合ぶりの出場トーナメントに備えた。

石川とリビエラCCと言えば、なんといっても2009年に17歳でPGAツアー初出場を果たした思い出の地。しかし本人の記憶は、毎年上書きされていて「それよりも苦手な場所という印象」ときっぱり言う。過去5年は2度の予選落ちのほか、10年32位、12年72位、13年61位。警戒するべきホールを問われれば「ほとんどが苦手です。2番、5番、7番、8番、9番…。それに10番、11番、12番、13番に15番…」と周囲を笑わせた。

とはいえ、昨季の厳しい戦いを経て、実力が上積みされているのも事実。シーズンを3分の2以上残した段階で、既に来季のシード権獲得が濃厚な状態としている。「苦手なホールは減ってきている。技術的にもそうだし、気持ちの部分でも引き出しを増やしてきているつもりなので、うまく対応したいと思う」。

予選落ちを喫した「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」の後、前週は拠点のカールスバットでスイング中の体の開きを集中的に改善した。「納得いく形にはなっていて、それができるのがフェニックスの時よりも増えている」と依然、修正段階ではあるが上位争いに意欲を見せる。

懸念材料は昨年までよりもラフが短いこと。「かなり短いですね。スコアは伸びていく。15アンダー前後まで行くと思う。予選カットはパープレーか1アンダーかなと思う。最低でもそこを2日間で目指す」と戦況の変化を警戒した。「毎年かなり苦しんでいるので、今年は対応が試されると思う」。ツアーデビューの思い出の地は、成長度を測る恰好の舞台となる。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)

2014年 ノーザントラストオープン