遼、出入り激しく34位へ「納得いかない」
アメリカ西海岸特有のからりとした晴天の続く「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」は大会3日目。石川遼は、この2日間で一番スコアの出ているPGAウェスト・ニクラスコースを2イーグル5バーディ4ボギー1ダブルボギーの「69」で回ったが、1日3アンダーでは上位に置いて行かれるのがこの大会だ。
首位のパトリック・リードは通算27アンダーで、予選カットラインは通算9アンダー。「納得はいかないですね」。通算12アンダーとした石川は、最終日は34位タイへと順位を落として臨むこととなった。
フェアウェイは比較的広く、逆にグリーンに向けてのショットに精度が要求されるのがニクラスコースの特徴だ。4番ホールは1W→3I、13番ホールは1W→5Iと2つのパー5で2オンに成功してイーグルを奪ったが、「タイミングが合わなくて、途中からショットがぶれだした」と、グリーンを外したところでボギーを叩き、好調な流れに乗り切れなかった。
「今日はバンカーからパーを獲れなかった。ここは砂を増やしているという印象がある」。今年ここまでのスタッツをみれば、サンドセーブは163位(28.57%)で、スクランブリング(パーオンしなかったホールでのパー以下の確率を表わす)は166位(44.83%)。この日のプレーは、数字通りにはまってしまった。
それでも、明日の決勝は初日に6アンダーを出したパーマーコースに戻ってくる。「まずはこのツアーで来年もやるということを確定させたいので、(フェデックスカップ)ポイントを意識してのラウンドになる。それを確定させれば、それからが楽しみになる」。去年の苦しさが、石川の心に深く宿っているようだ。「グリーンは一番読みやすいと思うので頑張りたい」と、初日の好プレーの再現を期した。(カリフォルニア州ラ・キンタ/今岡涼太)