15位の石川遼 ガンガンいかず「ガマン、ガマン」
オーストラリアのロイヤルメルボルンGCで開催中の「ISPSハンダワールドカップ」2日目。13位タイから出た石川遼は3バーディ、3ボギーで回り、2日連続の「71」で通算イーブンパーの15位タイでトーナメントの後半戦を迎えることになった。
初日よりも風が収まり、チャージをかけるには絶好のコンディション。石川は2番(パー5)で早速2メートルを沈めてバーディを先行させた。4番では、5番ウッドでの第1打を右に吹かしブッシュに打ち込むと、2打目でも出せず、グリーンに乗せるのに4打を要した。しかし続く5メートルの強烈なスライスラインを沈め、ガッツポーズのボギー。勢いを断ち切ることなく、6番では右から7メートルを沈めてバーディとし、11番で3つ目。2アンダーまでスコアを伸ばし、リーダーボードの上位に名前を掲げた。
ところがこの日は前日とは一転して、終盤に後退した。14番(パー3)を3パットボギーとすると、続く15番(パー5)ではティショットでフェアウェイをとらえながらも、ライが強いつま先上がりで第2打は右サイドのバンカーへ。4オン2パットとして2連続ボギーを叩いた。
アンダーパーを逃した悔しさは残る。しかしホールアウト後、冷静に振り返ると「ところどころミスがある中で、なんとか我慢できた。基本的に我慢が必要。ガンガン行けるコースではない。2日間耐えたと思う」と自らに言い聞かせるようにも話した。
団体戦では谷原秀人がこの日「67」をマークして、日本代表は通算3アンダーの3位タイに浮上した。「とにかく足を引っ張らないように。まずは(2人とも)我慢、我慢で良いと思う。谷原さんがハマった(ビッグスコアを出した)時に、僕が我慢しないといけない。チャンスはあると思う」。
大崩れだけは許されない。丁寧なジャッジを続けながら、虎視眈々と爆発の時を待つ。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)