2013年 ISPSハンダ W杯ゴルフ

終盤に挽回!石川遼は5打差13位

2013/11/21 18:15
笑顔も見せながらプレーした石川遼。2年前の経験が自らを後押しする。

オーストラリアのロイヤルメルボルンGCで開幕した「ISPSハンダワールドカップ」初日。石川遼は「71」(パー71)で回り、イーブンパーの13位タイ、首位のケビン・ストリールマン(米国)らには5打差でスタートした。

終わってみれば5バーディ、5ボギー。出入りの激しい展開ながら、終盤に巻き返したイーブンに石川は安堵の表情を浮かべた。「結構タフな感じだったけど、出遅れることなくスタートできた。それが大事だった。ショットが絶好調ではないけれど、底上げができていると感じられた」。

序盤2番(パー5)で第1打を左に曲げながらも、レイアップ後の3打目をピンそば1メートルに付けてバーディが先行。しかし直後の3番(パー3)の第1打でグリーンをオーバーさせボギーを叩くと中盤は「ロングパットを多く残して、ショートパットに負担をかけてしまった」と後退。12番の3パットボギーで一時は2オーバーまでスコアを落とした。

それでもこの日、一番の風が吹いた終盤に魅せた。15番(パー5)で4メートルを沈めてバーディを奪うと、16番で圧巻のショットを放つ。フェアウェイから残り205ヤードの第2打、5番アイアンでのドローボールは、右から左へ下るグリーンの傾斜を利用してピンそば2メートル弱にピタリ。連続バーディで歓声を呼んだ。

2年前に世界選抜の一員として、同コースで戦った「プレジデンツカップ」での経験が少なからず余裕も生んでいる。「焦りはない。このコースで6アンダー(を出す選手)がゴロゴロ出たら驚くけれど。この(向きの)風ならプレーは慣れているし、伸ばすこともできなくはない」とはラウンド後の言葉。また、前週2位の「三井住友VISAマスターズ」のグリーンと比べても、ショットを弾く硬さは感じつつも「(パットの)スピードは先週とそんなに変わらない」と言う。

谷原秀人との合計ストロークによる団体戦は、通算1オーバーで26ヶ国中8位タイ発進。「拾って、拾っての展開になる。谷さん(谷原)のアプローチ、パットがあれば2人できっとこのコースでやれるはず」。出遅れを免れ、十分に挽回できるポジションを確保したことに自信が漂った。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)

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