2013年 CIMBクラシック

池へ2発で16位…気になる松山の背中痛

2013/10/26 18:21
背中に痛みが走りうずくまる松山英樹

マレーシアのクアラルンプールG&CCで行われている米ツアーとアジアンツアーの共催試合「CIMBクラシック」の3日目。通算6アンダーからスタートした松山英樹は、ボギー先行の苦しい流れの中、終盤の3連続バーディでこの日パープレーまでスコアを戻し、かろうじて首位と6打差の通案6アンダー16位タイに踏みとどまった。

スタート早々、3番(パー5)のティショットで松山に異変が現れた。ドライバーを振り抜くや否や、苦痛に顔をゆがめて前のめりに腰を折った。背中を痛そうにさすりながら2打目地点まで歩き、そこから今度は3Wを強振すると、再び前屈みになりクラブを杖の代わりにして痛みに耐える素振りを見せた。

前日のホールアウト後は、風邪気味だった体調回復を優先して練習せずに切り上げた。この日は、鼻をすする回数こそ減ったものの、時折、ショット前の素振りを恐々と行ってみたり、フィニッシュで苦悶の表情を見せることがあったり…と別の問題が起きていることをうかがわせた。

それでも、「半分くらい(の力)で振った」と松山はラウンドを続けた。11番(パー3)はティショット、12番ではセカンドと、2ホール続けて池に入れてダブルボギーとしても、へこたれない。池越えとなる14番では、左端に切られたピンを果敢に攻めて、2メートルにつけてバーディ奪取。15番、16番では立て続けに長いパットを沈めてこの日パープレーまで盛り返した。

3番ホールの2打目では打った直後にクラブにもたれ、背中を伸ばした

「飛距離も落ちていないし、いいショットも打てる。そういうショットも練習しないといけないと思っていた」と、松山は強がった。ショットが乱れたことも、体が原因とは言いたくない。「初日から(ショットの)違和感はありますよ。それを昨日まではうまくカバーできていたけど、今日はカバーできなかった」。痛む箇所を聞かれると、「どこか分からないです」とぶっきらぼうに話を切った。

「この順位なんで優勝は無理だけど、最後まで諦めずに1打でも上に行きたい」と言い残し、そのまますぐに会場をあとにした。(マレーシア・クアラルンプール/今岡涼太)

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