3日目のジンクス?松山苦悶の34パット…6打差で得意の最終日へ
2013/10/13 11:46
米ツアー開幕戦「フライズドットコムオープン」の3日目、松山英樹は前日まで違和感を抱いていたドライバーショットが復調気配となったものの、グリーン上で苦悶。それでも、4バーディ1ボギーの「68(パー71)」で通算9アンダーまでスコアを伸ばし、上位に踏みとどまった。
データで振り返ると、フェアウェイキープ率は14ホール中10ホールの71.4%で前日と同じだが、パーオン率は18ホール中17ホールで94.4%(前日72.2%)と向上し、外した1回もカラーに置いたもので、ショットの調子は確実に上向いている。だが、パット数が前日の「26」から「34」へ増え、そこだけで8ストローク。チャンスにつけながらも、パットが決まらない、この日のもどかしい展開を数字も物語った。
「ティショットは良くなっているけど、良くなっても結果につながらないのがゴルフ。それでも3アンダー(68)で回れたので良かった」と松山。「ストレスの溜まるラウンドだった」と総括したが、表情は決して暗くはない。
8番で4メートルを沈め、9番(パー5)では2打でグリーンエッジまで運んでそこから2パット、15番(パー5)では2オン2パットと、要所でバーディを奪い、決めきれないパットの調子ながらもバーディ合戦になんとか食い下がった。
前組の石川遼を追いかけ、記者たちの姿が消えた最終18番でラフから1.2メートルにつけて奪ったバーディも、明日の巻き返しへの伏線だ。「今日みたいなショットが打てればチャンスはある。パットを決められるように練習したい」と静かに語った松山。
昨シーズンの米ツアー部門別ランキングでは、最終日の平均スコアは68.33で2位につけている。首位との6打差も決して悲観すべき位置ではない。(カリフォルニア州サンマーティン/今岡涼太)