2013年 ウィンダム選手権

正念場の石川遼 78位とロケットスタート不発

2013/08/16 10:02
78位タイと初日から我慢の展開となった石川。ツキにも見放された。

「全体的にはそんなに悪くない」。しかし「突発的に出るミスが防げない」。シード奪取に向け、崖っぷちのレギュラーシーズン最終戦の初日も、石川遼は今季の流れを象徴するようなラウンドとなった。ノースカロライナ州のセッジフィールドCCで開幕した米国男子ツアー「ウィンダム選手権」。石川は3バーディ、3ボギーの「70」とスコアを伸ばせず、イーブンパーの78位タイでスタートした。

立ち上がりはショットが少し散った印象ながらも、5番(パー5)で3オン1パットのバーディを先行させた石川。しかし8番、第1打がフェアウェイ中央のディボットにはまり、続くウェッジショットでグリーンを大きくショートさせてボギーを叩くと、その後も、なかなか勢いに乗れなかった。

14番でもディボットからのショットを強いられ、さらに2オンが可能な545ヤード、15番(パー5)ではフェアウェイ上のボールに泥が付く不運。このセカンドショットを3番アイアンで強振したが、ボールは左サイドのスタンド方向へと曲がり3オン2パットのパー。そして16番(パー3)のバーディで1アンダーとして迎えた最終18番は、低いフェードを狙ったティショットがそのまま左の林へ抜けて、ボギーフィニッシュ。「うまく行かなかった日。そういう日もある。自分に流れが来なかった。今日はミスのことは引きずらなくプレーできた」と、笑顔なく話した。

取り返しのつかない大叩きにはならなかったが、この日のパーオン率(55.56%、全体64.53%)、フェアウェイキープ率(57.14%、全体66.07%)はいずれも平均以下の数字に終わっている。首位とはまだ6打差だが、アンダーパーが77人と続出した第1ラウンドで出遅れた。「もっとアイアンでグリーンを捕えられれば良かった。今日の分を明日取り返せればと思う」。上位進出、いやまずは予選通過のために、2日目のチャージが求められる。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/桂川洋一)

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