2013年 WGCブリヂストンインビテーショナル

松山英樹、終盤に意地の連続バーディで19位タイ浮上

2013/08/03 07:57
終盤に巻き返し、順位を上げた松山英樹。タイガー・ウッズの凄みを肌で感じ取った。

オハイオ州のファイヤーストーンCCで開催されている世界選手権シリーズ第3戦「WGCブリヂストンインビテーショナル」2日目。2オーバーの41位タイから出た松山英樹は、3バーディ、1ボギーの「68」(パー70)で回り、通算イーブンパーに戻して19位タイに浮上した。

タイガー・ウッズとの競演は第2ラウンドもギャラリーの数が減ることは決してない。いやむしろ、上位発進の王者のプレーを見ようと、その数は増えるばかり。そして出だし3ホールをバーディ、イーグル、バーディとして飛び出したウッズ。だが松山は5番(パー3)で2メートルのバーディチャンスを逃すなどしながらも、じっとパーを並べて耐えた。

そして8番で第2打をピン奥1メートル強に付けてバーディが先行。後半インの13番でティショットを右の林に曲げ、アプローチも寄せきれずにボギーを叩いたが、終盤に魅せた。16番(パー5)ではウェッジで第3打をピンに絡め、17番ではピン左奥から2.5メートルのチャンスをものにし2連続バーディ。「59」ストロークの期待もかかった終盤のウッズがスコアを伸ばしきれなかった陰で、歯を食いしばって意地を見せた。

「ミスもあったけれど、アンダーで回れたのは収穫」と松山。しかし「そんなに悪いプレーではないけれど、圧倒的な力を見せられたら、ふがいないような気もしてくる」と、やはり最も近いところで見たウッズのラウンドに心を打たれた。「2日間ともにアイアンがピン筋に行って、バーディを獲ってくる。今日も最後に(ショットが)ブレても、パーセーブができるパター・・・2日間、いろんなプレーを見せてもらった」

単独首位をひた走るウッズとの差は13ストロークと広がった。それでも2位タイの選手たちにはまだ6打差だ。「最後の4、5ホールはうまくプレーできた。明日からの2日間も、できるように頑張りたい」。世界ナンバーワンの凄みを肌で感じ、ムービングデーにさらなる巻き返しを目指す。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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