4番―4I―1罰打/羽川豊が選ぶ今日の一打
2013/07/21 05:19
松山英樹の浮上と落後に揺れ動いた「全英オープン」3日目。羽川豊がベストショットに選んだのは、松山が4番アイアンで放った4番(パー3)のティショットだった。ピンはグリーン左手前に切られ、風はアゲンスト。84選手がプレーしたこの日、パーオンに成功したのはわずか24人(28.6%)で、ホール難易度は1番という難関ホール。しかし、低めのストレートボールを打った松山の球は、ピン上3メートルにぴたりと止まった。
「メジャーの中でもスコアを落としやすいホール。そのホールでバーディチャンスにつける技術の高さはすごいよね。あそこに打っていける技術は世界レベル。手首を使わないで体の回転で打っていく。手だけで押さえようとすると、体が止まってしまって吹け上がったりしやすいから。今週はロングアイアンがずっと良いけど、ロングアイアンを打ち続けると本来は体がきつくなってくる。体にはきてると思うよ」。
そして、もうひとつは、17番で松山が受けた一罰打について。
「あのペナルティは、乗り越えないといけない部分ではある。言葉の面でもね。でも、後ろが詰まっているなら別だけど、あれで遅いと言われたら全組がペナルティを受けることになるだろうね。一緒に回っているプレーヤーも遅いと言っている訳ではないし、いかなるものかと思う。明日はこの鬱憤を晴らしてくれることを期待したいね」。