2013年 全英オープン

悪い流れを断ち切ったスーパーショット/羽川豊が選ぶ今日の一打

2013/07/20 08:06
あと少しでホールインワン!松山の13番のティショットはピンをかすめて上1メートルで止まった

「全英オープン」2日目、テレビ朝日で解説を務める羽川豊がベストショットに選んだのは、松山英樹の13番(パー3)のティショット。この日の難易度は9番目で、平均スコアは3.33と決して易しいホールでは無かったが、アゲンストの中、5Iでピン上1メートルにつけてバーディに繋げた一打だ。

羽川豊コメント

「10番でボギー、11番、12番と獲りたいところで獲れずに、13番から14番、15番と難しくなる。一番苦しい状況の中から、スーパーショットでバーディを獲って盛り返せたのは大きかったね。

ほとんどの選手がグリーンを外したり、ミスをするところ。風がほとんど真逆になったにも関わらず、あの方向性、あの距離感で打てたショットというのは、今日の一打だったかな。

初日から2日で、ショットのミスは2~3個しかない。メジャーの攻め方、リンクスの攻め方としてはほぼ100点に近い。3パットがなかったら優勝争いだよ。

海外のトップレベルの選手と、ショットの差がだいぶ縮まっている。飛距離にしても、スピン量、コントロールにしても。今まではパワーの差で、例えると1000ccと500ccの違いがあったけど、それが同じ排気量の選手がようやくでてきた。今までは、パットや寄せで戦ってきたけど、差の無いショットを打てる選手がやっとでてきた。全米ベスト10は伊達じゃないね。

あとは試合展開や、パット、アプローチ、攻め方をもっと磨いたら、ものすごく可能性が高くなる。

5打差は十分良い位置だよね。明日、理想はイーブンパーまで来てほしい。アンダーパーまで行ったら、最終組かその手前になる。彼の場合、集中してきたときのショットがすごい。18番を2日間見て、あのショットはやっぱりすごい。本人は一生懸命やっているけど、もうひとつスイッチが入ったときにとてつもないゴルフをする。それを最終日に見てみたいよね。最終日、タイガーなんかと回っていたら、こんなに面白いことはないね」

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