予選落ちの石川遼、課題は「ショートアイアンとパッティング」
米国男子ツアー「グリーンブライアークラシック」2日目を3オーバーの126位タイからスタートした石川遼は、3バーディ、ノーボギーと3つ伸ばしてジワジワと順位を上げていったが、通算イーブンパーは予選カットラインに僅か1ストローク及ばずの82位タイ。惜しくも決勝ラウンド進出は叶わず、2試合連続の予選落ちに終わった。
初日からショットへの好感触を得ているものの、グリーン上で苦しむ場面が多く目立った今週。石川はパットだけの問題ではなく「ショートアイアンとパッティング」と総括し、現状の明確な課題を口にした。
「ショートアイアンが自分の中で良い感じで打てず、5、6メートル残るパットが多い。そのぐらいのパットはまだ狙い切れていないところがあるので。バーディが少ないのは、(ショート)アイアンとパッティングの両方にあると思う」。ショートアイアンの精度をより高め、射程圏からバーディの確率を高めていかないと、世界最高峰の舞台では生き残れない。「ショートアイアンで5メートルずれると、こっち(米国)ではなかなかやれないなあ、というのはある」と、石川は続けた。
対して、ドライバーからミドルアイアンまでは上々の手応え。「ドライバーに関しては良い感じで打てているので、何とかゴルフになっている」。象徴的だったのは、11番493ヤードの長いパー4。ティショットをフェアウェイ右サイドに運ぶと、4番アイアンから放たれた2打目は199ヤード先のピンに絡み、あわやイーグルというスーパーショット。「ピンに真っ直ぐ出して、若干フェード。思った通りに打てました」と会心の1打に及第点をつけつつも、「ドライバーとか4番アイアンでできて、なんでショートアイアンで(できない)っていう感じ。そこは段階を踏んでいきたい」と、思考はすぐに今の課題点へと戻されていた。