松山英樹 全米OPデビューは日没サスペンデッドに
海外メジャーの今季第2戦「全米オープン」が13日(木)、ペンシルベニア州のメリオンGCで開幕。悪天候による2度の中断の影響を受け、松山英樹は夕方に7ホールを消化したのみで、イーブンパーの暫定16位タイのまま翌日に持ち越しとなった。
アマチュア時代に2度戦った昨年の「マスターズ」以来、プロとしては初めて挑んだメジャーの舞台。松山は初日、午後2時24分にティオフする予定だったが、スタート前の約3時間半の中断により午後5時56分に11番ティから「スタートが遅れすぎて逆に緊張しました」という心境の中で、“デビュー”した。
しかしこの最初のホールをパーでまとめると、雨脚が強まった12番でティショットを打った直後に再び中断のサイレンが。今度は約1時間の待機を強いられた。
それでも再開後もプレーにも安定感があり、13番では2.5メートルのバーディチャンスを逃すものの、15番では花道からのアプローチを1メートルに寄せてパーセーブ。この日最後のホールとなった17番(パー3)ではグリーン左手前のバンカーからの第2打を、落としどころの見えない状況からピンそばにピタリとつけて、7ホールすべてパーとして締めくくり「それは大きいと思いますね」と納得顔。
「昨日までに比べショットも良くないですし、パットもいまいち。その中でフェアウェイをキープできて、グリーンに乗せて2パットでいけた。ピンチでもしっかりとセーブできたところは大きいですし。明日からパット、ショットともに調子上げていければ、いいところで行けるのかな、と思ったりもしました」
結局日没サスペンデッドで、プレーを終えたのは午後8時25分。明日14日(金)は午前7時15分から再開予定。第2ラウンドを含め、1日29ホールの長丁場を戦うことになる。それでも「トップは3アンダーですよね。そこまでしか出ていないということは、やっぱり難しいということ。切羽詰まってやってもいいことはない。気長にやりたい」とマイペースのまま数時間後に迫った翌朝のプレーを迎える。(ペンシルベニア州アードモア/桂川洋一)