2013年 ザ・プレーヤーズ選手権

ティム・フィンチェム、アンカーリング問題は“静観”

2013/05/09 10:47
PGAツアーは独自の道を歩むのか。決断の時は迫りつつある。

USGAとR&Aが提案している、パターのアンカーリングを禁止する新ルールに対して、反対する立場を表明したPGAツアー。近日中に、USGAとR&Aによって最終決断が下されるという状況だが、PGAツアーのコミッショナー、ティム・フィンチェムは冷静に事態を見守っている。

「我々は意見を求められたので、それをUSGAとR&Aへと伝えた。今度は彼らがそのプロセスを完了する番だ」とフィンチェム。「まだ組織内部でも、(結論が出た後に)どう対応するかは話すらしていない」。

その裏には、新ルールが制定された後でも、ツアーとして独自の立場を取る権利があるという自負がある。「彼らがプロセスを終えた時点で、今度は我々の番だ。我々もそうすべきか、すべきでないのか。なんらかのアクションを取るべきなのか。もしなんの動きも取らないとしたら、それはUSGAに従うということだ。そう我々の規則には明記されている。けれども、我々がもしそれがゲームの楽しさ、PGAツアーへの興味という観点で適切でないと考えた場合、我々には違う道を歩む権利がある」。

まずはUSGAとR&Aがこの状況に対してどういう結論を下すのか。それを受けて、PGAツアーがどう動くのか。いずれにせよ、決断の時は迫っている。(米国フロリダ州/今岡涼太)

2013年 ザ・プレーヤーズ選手権