2013年 マスターズ

5年連続出場の石川遼 下準備は万端「あとは自分次第」

2013/04/11 09:57
最終調整を終えた石川遼。5度目の挑戦はサイモン・クラーク氏とのコンビで戦う。

2013年の海外メジャー初戦「マスターズ」は11日(木)、ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開幕する。5年連続の出場を果たす石川遼は、これまで積み重ねてきた経験値を武器に、世界最高のトーナメントを戦う。

オーガスタに入ってから1週間以上が経過。石川はオープンウィークとした前週、5連戦を戦った直後の休養を摂りながら、調整を進めてきた。開幕前日の10日(水)は、快晴の下、藤田寛之とともにインコースの9ホールをまわり、最後の練習ラウンドを完了。そして冷静に「日に日に下が乾いて、試合に近い雰囲気になってきた。今までで一番いい準備ができたと思う」と話した。

3度の特別招待を含む5年連続の出場。その責任は誰よりも本人が感じている。まだ21歳ではあるが「5回目というのは経験値でいえば充分。5回目で勝っている選手もいるはず」と言う。蓄積してきたコース攻略のための知識は、決して少なくない。

今大会は初めてサイモン・クラーク氏とコンビを組む。「いままでもピン位置を想定しながら練習してきたけれど、それを200ヤード前からやったりと、タフなものを求められる。彼ができることは100%やってくれている」と相棒に心強さを覚える。「あとは自分次第」。そう自らに言い聞かせた。

米ツアーメンバーとして初めてプレーするオーガスタ。ライバルたちに引けを取らない十分な情報と準備は、整えた。「良いニュースを日本に届けられるように頑張りたい」。あとは実力を披露するだけだ。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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