2013年 プエルトリコオープン

昨年より状態は上。遼「今年の方が居心地がいい」

2013/03/07 09:23
公式会見ではすべての質問に英語で答えた石川遼。

昨年の「プエルトリコオープン」でPGAツアー自己最上位フィニッシュの2位となった石川遼が、今年も同地に戻ってきた。本来は表開催の「WGCキャデラック選手権」の出場権を得てそちらに出るのが王道と言えるが、ランキング上位選手不在の大会は、シード権確保に向けたフェデックスカップポイント獲得と、もちろんツアー初優勝を掴む大きなチャンスとも言える。

大会前日の水曜日、公式会見に招かれた石川は、きっぱりとこう宣言した。「どうやれば勝てるか分かっているし、どういうプレーをして、どうコースマネジメントすればいいかも知っている。勝ちに行こうと思うし、出来ればまた2位になるようなことは避けたいです」。

昨年はショットの状態が万全で無い中で挑んだが、今年はここ数週間ショットの好調を維持している。「試合前は今年の方が居心地がいいですね」。

月曜日に9ホール、火曜日にも9ホール、そしてこの日はプロアマで18ホール。ラウンド後はみっちりとパッティング練習もこなすなど、腰の状態は回復している。パッティンググリーンでは40個近い球を使い、「良いフォームを固めるため」と連続してストロークする練習を行った。「自分のパターの状態もいいし、グリーンは去年回ってフィーリングもいい」と、不安要素は感じさせない。

プロアマ終了後、夕日の中でパッティング練習を行った石川遼

公式会見ではリップサービスも飛び出したが、本人は冷静に4日間の開幕を見据えている。「ここに来る前は、昨年良い結果を残せているので自分にとってはチャンスかなと思ってきました。でも自分で自分を苦しめるような考えをしても意味はないので、チャンスかなというくらいで(結果はあまり意識しないで)考えています」。

海に近く、強い風が吹くことが予想される今大会。ポイントはアイアンの精度としつつ、石川は付け足した。「風は吹いた方がいいですね。なんでかは分からないけど、風は大好きなので」。目標は1日4~5アンダー。石川のリベンジが幕を開ける。(プエルトリコ・リオグランデ/今岡涼太)

2013年 プエルトリコオープン