全英へ!松山英樹、昨年のリベンジに「最高に嬉しい!」
タイのアマタスプリングCCで行われた「全英オープン」のアジア地区最終予選会で、2日間通算9アンダーをマークし、2位で本大会出場を決めた松山英樹が、最終日から一夜明けた2日(土)に帰国した。
昨年の最終日は、終盤の16番から後退し最終18番ではトリプルボギーをたたいて出場権を逃し、涙をのんだ松山。しかし今年は16番ボギー、17番をダブルボギーとしながらも、最終18番は2打目をベタピンにつけてバーディフィニッシュ。その感想を「やばかったです。気持ちを切り替える余裕なんてなくて。ほんと集中することだけ考えていました」と話す。
「でも決まった時には最高に嬉しかったですね。トップ通過ではないですけど、今までで一番ってぐらい嬉しい。18番でセカンドがベタピンについてくれたときに『やった!』って思いました。この3年間で一番調子が悪い状態だったし、去年のこの試合とか(出場権を逃した)マスターズのこととか考えたら涙が止まらなくて・・・」と苦笑い。
今回キャディを務めた進藤氏も「17番でグリーンをオーバーしましたけど、ピン筋に行っていて。あれがミスショットなら、最終ホールも良くなかったかもしれない。納得のいくショットだったので、18番も完璧なティショットでしたね。2打目も144ヤードで選んだクラブはピッチングサンドですからね。スケールの違いを感じました」と多くのプロを差し置いて2位通過を果たした松山の凄さを語る。
一ヶ月前には「目標がないので、モチベーションを上げるのが大変」と話していた松山だが、今回の「全英-」行きが決まり「全英といえば寒くて、風が強くて難しい印象しかないですね。だから、試合までに難しい状況を想定した練習をしたい」と、新たな目標を手にしたことに目を輝かせる。
松山はこの後、東北福祉大ゴルフ部のオーストラリア合宿に参加し、その後は1学年先輩の卒業式にも出席。4月には国内ツアーの開幕を迎えるが、プロ転向時期についてはそれまでに回答を出すことにしている。7月の「全英-」に、仮にアマチュアとして出場することになれば、倉本昌弘、倉本泰信以来3人目の挑戦となる。(千葉県成田市/本橋英治)