石川遼、“ジャックの罠”攻略に自信
2013/02/27 10:15
「ザ・ホンダクラシック」が開催されるPGAナショナル・リゾート&スパは、ジャック・ニクラスが改修を施したことで有名だ。中でも、コース終盤の15番(179ヤード/パー3)、16番(434ヤード/パー4)、17番(190ヤード/パー3)の3ホールは、すべてのホールに池が絡み、ジャックの相性・ゴールデンベアから命名された通称“ベア・トラップ”として恐れられている。
この日、18ホールをラウンドした石川は、「初めてのコースだけど、こういった雰囲気のコースはプレーしたことがあるので、違和感はないですね」と落ち着いた様子。フロリダ特有の強い風にも「経験してきているので」と戸惑いは見せなかった。
その自信はベア・トラップを前にしても揺るがない。「僕にとっては10番、11番の方が難しい。トラップと言っても、うまく打てればバーディを獲れるしアドバンテージを得ることができる。先入観を持たずにやっていきたい」と、過度な警戒を一蹴した。
この日のラウンドには、昨年9位タイに入った「ザ・メモリアルトーナメント」でキャディを務めたアダム氏が顔を出した。夏はミュアフィールドビレッジ、冬はパームビーチで過ごしているというアダムを見つけると、石川は笑顔で握手。「あの試合(メモリアル)は僕にとって転機でした。自分のゴルフの可能性に新しいものが見えた」と振り返る。
マネジメントに集中して結果を残した昨年の試合。今は「さらに飛距離を求めている」とスイング向上も意識しているが、ミュアフィールドビレッジもここPGAナショナルもジャックが絡んでいるのは共通だ。ゴールデンベアの刺激が良いきっかけとなるか、注目だ。(米国フロリダ州/今岡涼太)