石川遼、7ボギーで急降下 2戦連続予選落ち「ひどいゴルフ」
カリフォルニア州のトーレパインズGCで開催中の米国男子ツアー「ファーマーズ・インシュランスオープン」2日目。4アンダーの20位タイから出た石川遼はノーバーディ、7ボギーの「79」と崩れ、通算3オーバーの125位タイと大きく後退。自身の今季初戦から2試合連続での予選落ちを喫した。
初日のノースコースから一転、難易度の高いサウスコースでのプレーとなった第2ラウンド。前夜から降り続いた雨は日中、時間を追うごとに強くなった。石川はこの悪天候の中、出だしの1番から1メートルのパーパットを外すと、488ヤードと長いパー4で2つ目のボギー。早々に予選カットライン上をさまよう展開となった。
ノースに比べて難度の高いサウスコース。石川が警戒していたのは全18ホールで計400ヤード以上違う距離の長さと、グリーンの硬さ。雨水を多く含んだグリーンはボールを止めたが、やはり長いパー3、パー4を中心にショットに苦しんだ。8番(パー3)ではティショットをグリーン左奥のラフにこぼすミス。後半11番(パー3)では今度は右奥へ外した。終盤もチャンスを作れずボギーが止まらない。最終18番(パー5)では第3打をグリーン手前の池に入れ、大きなため息。「ひどいゴルフ。それだけです」と吐き捨てた。
ピンチをショートゲームで切り抜けることができなかったが、あくまでこの“敗因”をショットによるものとした。「200ヤード前後のショットが多かった中で、最低でもグリーンに乗せること、(ピンから)5~6メートルくらいにつけること、それができないからこうなってしまっている」。雨水でボールも転がらず、長い距離が残るのは承知の上。それでもミドルアイアン、ロングアイアンの精度を高めなければ、このツアーを長く主戦場とすることはできない。「まだまだレベルが全然違う。下手ということ」と自分を責めた。
次週はアリゾナ州フェニックスに移動し、「ウェストマネジメント フェニックスオープン」に出場する。「一生懸命練習して頑張りたい。すべてにおいて練習を続けて、準備するしかない。やるべきことはたくさんある」。昨年は13位タイの成績を収めたトーナメントだったが、ツアーメンバーとなった1年後は、その手応えを大きく上回る悔しさが募った。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)