2013年 ファーマーズ・インシュランスオープン

石川遼、終盤の巻き返しで20位発進

2013/01/25 09:16
終盤3ホールで2バーディ。石川遼はノースコースでの初日「68」に及第点をつけた。

米国男子ツアーの今季第4戦「ファーマーズ・インシュランスオープン」が24日(木)、カリフォルニア州のトーレパインズGCで開幕。石川遼が5バーディ、1ボギーの「68」をマークして4アンダーの20位タイと上々のスタートを切った。

全選手が2日間でサウス、ノースの両コースをプレーする予選ラウンド。石川は初日、例年バーディ合戦が展開されるノースコースの10番からティオフした。2ホール目の11番でフェアウェイからの第2打をグリーン左サイドのラフに入れてボギーが先行するが、14番(パー5)で確実にバーディを奪い返す。さらに16番でフェアウェイ右サイドからの第2打をピンそば70センチにつけてアンダーパーグループに入った。

後半アウトの出だし、1番(パー5)を確実にバーディとすると、その後は停滞。しかし終盤に挽回した。左サイドが崖となっている7番ホール、第1打を3番ウッドでフェアウェイをとらえ、残り120ヤードの第2打はピッチングウェッジでピンそば50センチにピタリ。「去年はティショットが左サイドのOBギリギリだった。でも今年は完ぺきなラインに打てた。自分では右サイドのバンカーでも構わない、と余裕をもったマネジメントができた」。続く8番で4メートルを沈めて2連続バーディとし、昨年大会(2日目)の「69」を1ストローク下回るスコアをマークした。

ニコラス・コルサート(ベルギー)、ジェイソン・デイ(オーストラリア)といったツアーでも指折りの飛ばし屋とのラウンド。ティショットでは20ヤード、30ヤードと置いて行かれるシーンが何度もあった。しかし「バーディパットの距離だったり、バーディチャンスの数だったりと、自分の飛距離で2人と同じように戦えたかなと思う」と自信ものぞかせる。改造中のスイングについても「下半身の静かな動きができた」と思惑通り。上位進出が狙える位置で2日目を迎える。

それでも、今後は難度の上がるサウスコースでのプレーが待っている。初日の全選手平均スコアはノースの70.064に対し、サウスは71.731。2008年「全米オープン」の舞台となった18ホールはトラブルを招く罠も多い。「明日、この順位をキープできれば良い結果だと思う」と、ラウンド後はより引き締まった表情を見せていた。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)

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