2013年 ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション

石川遼、今季初戦は予選落ち「また来週頑張りたい」

2013/01/20 10:34
4番(パー5)で第2打を左に曲げた石川遼。3日間でプレーした13ホールあるパー5で、通算2オーバーと低迷した。

米国男子ツアーの今季第3戦「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」3日目。ツアーメンバーとなって迎えたデビュー戦で、石川遼が予選落ちを喫した。PGAウェストのニクラスコースをプレーしたこの日、3バーディ、2ボギーの「71」にとどまり、通算3アンダー。バーディ合戦には最後までついていけず135位タイに終わった。

2日目終了時点で予選通過圏内との差は5ストローク。だがそれは、3日目もひらいていく一方だった。出だしの2番で4メートルを沈めてバーディを先行させたものの、前半アウトでは2つのパー5(4番、8番)でいずれも痛恨のボギー。4番ではフェアウェイからの第2打をユーティリティで大きく左へ曲げてグリーンサイドのブッシュの中へ入れると、アンプレヤブルを選択し4オン2パット。8番では第1打をドライバーでフェードボールを放ったが、曲がりが大きく右サイドの池に突っ込んだ。

後半開始の10番でこの日3つ目のバーディを奪うも、猛チャージの兆しはなかなか見えない。6年目のシーズンを迎えるにあたり、腰など体への負担を減らす新スイングに着手したばかり。下半身の動きを抑える一方で、上半身との捻転差を最大限に生む動きを模索している。「今のスイングと、前までのスイングの“間(あいだ)”になってしまうことも多かった」。上がり3ホールでは特にアイアンショットでグリーンを外し、表情には苦々しさが漂った。

結局カットラインには7ストローク届かない“大敗”。「やりたいことが全然できなかった。スコアももちろんよくないし、納得がいかない部分が多かった」。初日に苦しんだパッティングは徐々に復調傾向にあったが、ショットとの噛み合わせの悪さは最後まで改善できなかった。初めて実戦で使った新しいクラブ、そして新しいスイング、予選3日間で毎日異なるコースを回る未経験の大会。結果は“未知数”といえた今季の滑り出しは、悔しさばかりが募った。

それでも下を向く暇もなく、次戦はやってくる。翌週は同じカリフォルニア州のサンディエゴに移動し「ファーマーズ・インシュランスオープン」に出場。昨年は13位タイの成績を残し、シーズンの飛躍の足がかかりとなったトーナメントには今年、タイガー・ウッズら強豪選手も多く参戦する。「新しいものに取り組んでいるところ。まだ初戦。また来週、頑張りたい」と言えるのもツアーメンバーという立場。はやる気持ちを抑えながら、成果の表れを待つ。(カリフォルニア州ラ・キンタ/桂川洋一)

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