BUY.COM「ツアー選手権」試合縮小に波紋
賞金ランキング42位でBUY.COMツアー「ツアー選手権」入りしたジェフ・クラークは、最終日の最終ラウンド前半9ホールを終えた時点で、2位以下に1打差のリードで首位に立っていた。もしも優勝していたら、確実に賞金ランキング15位以内となり、来季米ツアー行きを確保できていた。しかし無残にも悪天候のため試合は中止。トーナメント規定条例4に基づき極めて稀な判断が下され、試合が54ホールに縮小された。規定にはこうある【トーナメントディレクターは、悪天候の場合には再開可能となるまで試合を中断しなければならない。しかし試合再開をしても全選手が予定されている試合日数内にラウンドを終えることが見込めない場合は、再開してはならない】
今まで「ツアー選手権」のような選手たちの死活問題に関わるような試合で、このような決断が下される場面はなかった。しかし今回のこの規定に基づいた決断には批判の声も多い。
ビル・カルフィー(BUY.COMツアーCOO)
「これだけ大事な試合で、あの規定をそのまま適用したことが正しいかどうか判断に苦しむ。今後は、月曜日にまで延長することを規定に盛り込む必要があるかもしれない」
しかし全ては終わってしまった。ケビン・コールスは規定に感謝していることだろう。最終ラウンドのスコアは思わしくなく、あのまま行っていたら賞金ランク13位には残れてなかった。また今回で3度目の優勝を手にしたパトリック・モアも嬉しい限りだろう。一番大きな犠牲者はジェフ・クラークだ。しかし彼は前向きな発言を残している。
ジェフ・クラーク
「賞金ランキング22位に浮上できたことでもうひとつの目標だった30位以内には入れた。これでQスクールの第2ステージは免除され直接最終ステージにいかれる。それに最終ラウンドで首位に立ったことで自分のプレーが好調だという自信も得られたし、あとはQスクールを突破して米ツアー行きを実現させるよ」