スポンサーなしのマスターズ
2002/09/01 09:00
毎年4月の第一週に米国ジョージア州オーガスタナショナルGCで開催されるメジャー大会、マスターズが、2003年からスポンサーなしのノーコマーシャルで行くことになりそうだ。
オーガスタナショナルのクラブチェアマン、フーティ・ジョンソンは、マスターズのスポンサーを務めていたIBM、シティグループ、コカコーラにスポンサーを降りてもらう旨の通知書を、それぞれに送付した。米国のマスターズ中継では、この3社のコマーシャルだけ流されていたが、それも無くなることになる。
事の発端は、6月にアメリカの女性評議会(NCWO:National Council of Women's Organization)で議長を務めるマーサ・バークから、オーガスタナショナルに女性の入会を認めるよう訴えかけられた時までさかのぼる。
オーガスタナショナルの委員会を代表してジョンソンは、「オーガスタはクラブにおける決定権を持ち、他者によって侵害されるべきではない」と主張。これに対しバークは、団体運動を実施したため、その対抗措置としてスポンサーなしの大会を開くことで、その独自性を死守しようと考えているらしい。
今までも米国では1時間につき4分間のコマーシャルしか許されていなかったが、もし本当にノーCMになると、放送する米国CBSからすれば収入源が無くなるので中継から撤退することも考えられる。今後の行方に注目だ。