米国男子ツアー

ゴルフダイジェスト・オンライン現地特派員レポート/マスターズ3日目

2002/04/15 09:00
上)16H 179Y Par3 下)最終日には席取り合戦が激化する18Hフェアウェイ左バンカー

タイガー、タイがー、タイガー、とまるでパトロン達(マスターズの場合は観客ではなく、パトロンと正式に呼んでいる)の期待にそのまま応えてくれるようなすばらしいラウンドであった。今日のタイガーのショットは完璧そのもの。他の選手とはやはり一線画した弾道、ボールの勢い、そして安定感であった。
のきなみスコアを伸ばす選手がいたが、タイガーは1ボギーのみで、出入りの激しい他の選手とは何か別次元でのプレーとでも思わせるものであった。前半戦の終了時点でコーチのブッチ・ハーモンに聞いてみたが、「今日は調子いいんじゃない」と言われたとおりであった。

今日は昨日のサスペンドで終了出来なかった選手が朝9時の再開でスタート。時折雨の不安も残っていたが、徐々に天気は回復していった。とにかく午前はパーマーがパトロンの関心毎であり、最終ホールの18番にはパーマー最後の勇姿を一目でもみたいというパトロンでグリーン周辺は早くも埋め尽くされた。
やはりパーマーは最も一般ゴルファーに近い存在である続けた訳であり、全てのゴルファーに惜しまれるマスターズからの引退となった。

選手達の様子 左上)タイガー・ウッズ 右上)伊沢利光 左下)アーニー・エルス 右下)グレッグ・ノーマン

2日目の雨の影響で、午後12:30から第3ラウンドがスタート。前半の9番までは最終組のV.シンR.グーセンがスコアを伸ばし、他を引き離すかのようなムードで終了した。ただスコアは後半戦で動いた。
かなりの雨量でグリーンが柔らかくなっており、選手達はピンをデッドに狙う事が出来た。しかし、それでもグリーンを外すとボギー以上も簡単に叩く事があった。

明日のファイナルラウンドから、どのようなドラマが生まれるのか楽しみであるが、歴史に残るような接戦が繰り広げられる可能性は高いはずだ。

写真/ザ・グレートネイションズ