今週と来週のPGAツアーで注目されるのが19歳のロリ－・マキロイです。マキロイが「アクセンチュア・マッチプレー選手権」で5位タイにつける活躍を見せたのは当然と考えているひとりが、北アイルランドの大先輩ダレン・クラ－クです。クラ－クは、まだ10歳だったマキロイを発掘。その後マキロイをダレン・クラ－ク・ゴルフ基金のプログラムに参加させました。

ダレン・クラ－ク
「マキロイは誰よりも優れたジュニアだったので、目立ちましたね。彼の素晴らしいところは、＜お願いします＞＜有難うございます＞といった言葉を忘れないこと。性格のいい子ですね。」

マキロイは12歳の時、クラークから本格的にアドバイスを受けるようになりました。

ロリ－・マキロイ
「ダブリンでジュニア・ゴルフ基金のイベントに参加した後、クラークさんから彼の電話番号を教えてもらい、ビックリしちゃいました。」

ダレン・クラ－ク
「聞きたいことがあったら、いつでも電話しなさい、と言ったらマキロイは何度か電話してきました。回数はそんなに多くなかったですけどね。」

ロリ－・マキロイ
「13歳や14歳の頃は、あまり電話出来ませんでした。クラ－クさんほどの大物に聞くのはちょっと恐かったんです。聞きたいことは沢山ありましたけどね。でも慣れてからは、かなり頻繁に電話しました。」

兄貴分としてマキロイを見守るクラ－クは、ひとつだけ弟子に注文があるようです。

記者
「マキロイのヘアスタイルに関してアドバイスがあるそうですね？」

ダレン・クラ－ク
「ボサボサすぎるでしょ？ 私みたいにオシャレに決めないと。でも言うこと聞きませんからね。」

ロリ－・マキロイ
「髪を切れって言われるんです。ほかの事ならアドバイスに従うんですけどね。」

髪型をめぐる意見は違っても、頂点を目指す目標は同じです。ヨ－ロピアンツア－で13勝のクラ－クは、過去数年、人生で様々な浮き沈みを経験。2006年8月、ガンと闘っていたヘザ－夫人を亡くした後、9月のライダ－カップでは感動の優勝を味わいました。

ダレン・クラ－ク
「3年ほど、色んな理由であまり多くの大会に出られませんでしたが、過去を取り戻すことはできませんし、ゴルフ以外の事にも力を注いでいたことに後悔はありません。ゴルフにかける情熱は今も変わりませんし、いずれもっと多くのト－ナメントに出たいですね。」

ロリ－・マキロイ
「クラークさんは、過去2、3年、辛い思いに耐えてきたと思います。でもあれだけ素晴らしい才能に恵まれていますし、立て続けに60代の前半で周れる実力の持ち主ですから、これからも活躍を続けるでしょう。ロースコアをマ－クして、もう少し自信を取り戻せば、すぐに波に乗れると思います。」

ダレン・クラ－クは、2月いっぱいオフを取り、2人の息子さんと過ごしながらフィットネスに取り組み、練習を重ねました。ワールド・ランキングでは、現在78位。再来週までにトップ50に入れば、11度目の「マスタ－ズ」出場となります。 一方のロリ－・マキロイは、今年「マスタ－ズ」初出場を果たします。