石川遼、米ツアー3戦目は102位タイと大きく出遅れる
石川遼にとっての米国ツアー3戦目となる「アーノルド・パーマーインビテーショナル」が開幕した。今週の月曜日の時点ではスイング改造の方向性が定まり切らず、自身も不安を抱えながらの調整が続いていたが、「朝からスイングがすごく良かった」という石川は、出だしの1番パー4で2打目をピン側50センチにつけるスーパーショット。幸先良くバーディ発進としたが、6番パー5で大きな落とし穴が待ち受けていた。
ティショットを池に打ち込むと、3打目を再びティショットから放ち右サイドのファーストカットへ。残り224ヤードの4打目もグリーンに届かず、再び手前の池へ打ち込んでしまう。6打目は池を越えたものの、ボールが斜面に戻されて池を囲む岩場へ転がり落ちる。ここでも1ペナを課すなど、最終的には8オン、1パットの9打でホールアウト。その後も3つのボギーを叩き、6オーバーの102位タイと大きく出遅れてしまった。
日暮れが迫る午後7時ごろにホールアウトした後、練習場に直行して30分ほど打ち込みを行った石川。「スイングはまだまだだけど、昨日より今日の方が良くなりました。良いスイングと悪いスイングの割合が、良い方が多くなってきましたね。アイアンは打っていて楽しいです」。そう話す表情は、大きな出遅れを感じさせないほど晴れやかだった。「そこまで悪いラウンドではなかったし、6番を除けば自分にとっては満足。明日に繋がるラウンドでした」。
明日の2日目は、予選突破に向けてこれ以上スコアを落とせない位置からのスタートになる。「明日はパープレーを目指します。明日が勝負なので頑張りたいです」。スイング改造の渦中にいる石川にとって、今は結果を求める時期ではないのかもしれない。だが、日本で応援するファンは、週末も決勝ラウンドでプレーする石川の姿を心待ちにしているはずだ。