2012年 全米プロゴルフ選手権

谷口徹 藤田寛之も2日目に期待 イーブンパーの45位タイ

2012/08/10 10:35
ダブルボギーが痛かったが、2日目にも期待を持たせる内容でホールアウトした谷口。

今季の海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」が9日(木)、サウスカロライナ州のキアワアイランドリゾートで開幕。日本の谷口徹藤田寛之はともにイーブンパーの45位タイで初日を終えた。

石川遼を含めた3人の日本勢のなかで、トップスタートを切ったのは谷口。午前7時40分に10番から出ると、穏やかな気象条件の下、安定したプレーを見せた。13番で5メートルを沈めてバーディを先行させると、その後もショットでチャンスを作った。16番(パー5)では2メートルのチャンスを逃すなど取りこぼしもあったが、後半2番(パー5)で2つ目のバーディを奪い、ノーボギーラウンドを続けた。

しかし終盤7番(パー5)ではフェアウェイからのユーティリティでの第2打が左の砂地につかまり4オン。そして6メートルから痛恨の3パットでダブルボギーをたたいてイーブンパーに後退。「あれだけですね…、一発だけ」と悔やんだ。それでも「最近では一番の内容。ちょっとガッカリしたけれど、明日もあるので頑張りたい。チャンスはある」と全体の出来としては及第点をつける。前週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」は腹痛のため無念の途中棄権となったが、徐々に回復。もっとも「そんなの、プレーしているんだから言い訳にならない。体調がよければ、良いスコアで回れるとは限らない」と意に介さない。

パッティングが本調子でないながらも、藤田もショットでチャンスを演出した。

そして午後からスタートした藤田は、強風の中で我慢のプレーを続けた。前半アウトはチャンスを生かしきれず、静かに9ホールすべてパー。6番で第2打を砲台グリーンの置くに落とすが、パターで好アプローチを見せ、難を逃れた。

しかし、インの出だし10番では第2打をアイアンでダフり、グリーン左にこぼしてボギーが先行。さらに続く11番ではピン奥から3パットと“らしくない”プレーで2連続ボギー、2オーバーに後退した。それでも終盤は「風もあって、しっかり集中していた。お尻に火がついて焦っていたところだった」と挽回。15番から2連続バーディを取り返し、最終18番も、グリーン左手前の傾斜のある砂地からピッチングウェッジで1.2メートルに寄せ、パーセーブして締めくくった。

「このフィールドでは、自分は余裕がある存在ではない。明日もしっかりマネジメントをして、残りの36ホールにつなげられるようにしたい」。メジャー史上最長の7676ヤード誇るオーシャンコースにも、丁寧な仕事を続け、真っ向勝負を挑んでいく。(サウスカロライナ州チャールストン/桂川洋一)

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