2012年 全米オープン

遼、ショートゲームを中心に軽めの調整

2012/06/12 12:34
練習日の月曜日はラウンドを行わず、練習場で軽めの調整を行った石川遼

14日(木)に米国カリフォルニア州のオリンピッククラブで開幕する海外メジャー第2戦「全米オープン」。11日(月)の練習日に午後からコースに姿を現した石川遼は、ラウンドは控えて練習場で軽めの調整を行った。

パッティング練習後、ドライビングレンジでショートアイアンを中心に30分ほど打ち込み。その後はアプローチ練習場に移動し、ラフの芝質やバンカーの砂質を入念にチェック。「どちらかというと、今日は体を休める日。ショットの練習は、明日からがメインになると思います」とショートゲームを中心に調整し、16時前にはコースを後にした。

まだコースに足を踏み入れていないながらも、練習場で過ごした僅かな時間だけでラフやバンカーへの警戒を深めた。「芝は元気だけど、寝ている方向が一定ではない。ボールが沈んだり、浮いていたりして難しい」。バンカーの砂質に対しても「軟らかくて、海の砂浜みたいでスピンがかかりにくい」と続ける。「グリーン周りが難しいと思うので、入念に」と、特にアプローチ練習場で多くの時間を割いていた。

グリーン周りはもとより、シーサイドコース特有の重い海風、傾斜の強いフェアウェイ、小さくて硬いグリーンなど、コース固有の難度にプラスして“全米オープン仕様”に仕立て上げられたハードセッティング。「事前の知識は無い」と未知のコースに挑む石川にとってキャディの存在がより大きな重要性を占める中、今週は同コースでキャディ暦30年を誇るベテランとタッグを組む。同コースで開催された前回の全米オープン(1998年)でもキャディを務めており、「前回のセッティングとどこが違うのかも分かっている」(石川)と、早くも頼もしさを口に。信頼を寄せるパートナーとともに、明日から行う練習ラウンドを皮切りに臨戦モードへ突入する。(カリフォルニア州サンフランシスコ/塚田達也)

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