2012年 マスターズ

マスターズ初出場の最年長アマが夢舞台に感動

2012/04/07 12:28
54歳での初出場は大会最年長。予選落ちに終わったR.ルイスだが、充実の表情でオーガスタを後にした ※画像は2012年「マスターズ」練習日(Andrew Redington/Getty Images)

54歳のアマチュアが夢のような2日間を終えた。「マスターズ」初出場のランダル・ルイスは予選ラウンドで「81」、「78」の通算15オーバー、予選落ちとなったが、充実の笑みを浮かべてオーガスタナショナルGCを後にした。

ルイスは昨年の「全米ミッドアマ」で史上最年長優勝を果たし、今大会出場権を獲得。普段はミシガン州で金融アドバイザー業を営んでいる。今年で76度目の開催を迎えたゴルフの祭典でも、初出場選手としては最年長記録に。大会前にはジャック・二クラスと対面。「彼は54歳だったね。アマチュアがここでプレーできる機会があること、それが本当に素晴らしい」と激励された。

「いやあ、本当に現実とは思えなかった。今までまったく経験したことがなかったことだ。特にバックナインではギャラリーを見ないようにしようと思ったのに・・・。人生に一度の出来事。信じられなかった」。

年齢もあり、距離が長く、アップダウンの激しいオーガスタの前に大苦戦。だが悔しさもあるが、爽快感が胸に充満した。今後は約2か月ぶりに自宅に戻り、しばらくは本職に戻る。6月のアマチュアの試合からまたトップアマとしてのプレーも再開するつもりだ。「良いプレーはできなかった。初めての経験ばかりだったから。でもパターは良かったと思うんだよ。本当に自信になった」と最後まで興奮は冷めなかった。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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