2012年 マスターズ

オーガスタナショナルGCに初の女性メンバー誕生?

2012/04/02 09:35

4月5日(木)に開幕する今季の海外メジャー初戦「マスターズ」。そのゴルフの祭典の開幕を目前に控え、舞台のオーガスタナショナルGCをめぐる話題が持ち上がっている。

米国南東部ジョージア州オーガスタにある同クラブは“世界一”とも言われる厳格なメンバーシップ制度をしいていることでも有名。新たにメンバーとなる個人については、一般的な財産の多さや地位の高さなどからは一線を画した審査が行われているとも言われている。

ところが今年1月、マスターズのメインスポンサーのひとつであるIBM社に、同社初の女性CEOバージニア・ロメッティ氏が誕生したことから話は始まった。同クラブは過去に、IBMの歴代の男性CEOに対して会員資格を与えてきたが、1934年のコース開業以降、女性のメンバーがひとりもいないのだ。

もちろん、女性が会員の同伴などでプレーすることは可能。しかし会員制度については、2002年には米国の女性差別撤廃運動を進める団体が抗議行動を起こすなど反対意見もあるが、現在も状況は変わらぬまま。当時のフーティ・ジョンソン会長をトップとした同クラブは「差別ではなく、メンバーにふさわしい人物の中に、現状では女性がいないだけ」という態度を示していた。

オーガスタナショナルGCはメンバーシップついては、個々のプライバシーの問題として詳細を公表していないが、メンバーはマスターズ期間中、グリーンジャケットを着用するのが恒例となっている。クラブの対応に注目が集まる。

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