2012年 トランジションズ選手権

石川遼はフロリダへ移動 練習を即再開

2012/03/13 12:24
浮かれる様子も無く、レンジで打ち込む石川遼。右の脇にグローブを挟み、基本動作を確認しながらスイングを続けている

前週の「プエルトリコオープン」で米国男子ツアー自己最高位の2位に入った石川遼は12日(月)、プエルトリコから空路で米フロリダ州タンパへ移動。15日(木)開幕する「トランジションズ選手権」に向け、さっそく準備に入った。

最後はプレーオフ突入を阻まれ、待望のツアー初勝利へあと一歩が届かなかった惜敗の悔しさは、どこへやら。石川は「逆に休みたくなかった」と3時間のフライト後、今週の会場のイニスブルックリゾートに入り、夕方から打撃レンジで練習。「(前日の)最終日はスイングがバラバラだった」と激闘の疲れを感じさせないまま、早々に打ち込みを開始した。

会場では米ツアーを戦いの舞台とする外国人選手や、メーカーのスタッフなどにも声をかけられた。「(同週に開催されたWGC)キャデラック選手権に注目が集まっていたけれど、見てくれているんだなと、嬉しくなった」。今シーズンの出場試合数制限が撤廃される「スペシャル・テンポラリーメンバー」となる資格も手にし、“ライバル”たちから見られる視線も、少しずつ変わっていくはずだ。

今週の「トランジションズ選手権」は4年連続の参戦となる。「コースを知っている分、やりやすいというのはある。特にアメリカのコースは、より(攻略法を)知っていたほうが良い。グリーンの傾斜やマウンドの大きさは、2、3ラウンド回っただけでは把握できない。(キャディと)密な相談をして、精度の高いショットに繋がるようになれば良い」と経験は自信へと繋がっている。

世界ランクは53位から47位に浮上。特別招待により4年連続のマスターズ出場は確定したが、ひとつの目標としている3月末時点での世界ランク50位以内の確保へ前進した。それでも「先週は結果としては出来すぎだと思う、今週も同じようにやってやろうというのではなく、あまり考えすぎずに良い準備をして、試合になったら1ホール、1ホールを冷静にやっていきたいと思う」と淡々とコースと向き合うことを決めている。今週も、日々新しい気持ちで4日間を迎えたい。(フロリダ州タンパ/桂川洋一)

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