2012年 ノーザントラストオープン

上位を目指す池田勇太「このコースは嫌いじゃない」

2012/02/16 13:14
昨年の不振から抜け出す糸口を見つけたという池田勇太

米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」に2年連続で出場する池田勇太は、大会前日のプロアマ戦に出場しなかったため、じっくりと最終調整を行った。コースに到着したのは13時、プロアマに出場した選手が続々とクラブハウスに引き返してくる時間帯だった。

この日は10時ごろからシャワーのような雨が降ったり止んだりの繰り返しで、池田がコースに着いたときも雨模様だったため、すぐには練習を始めず様子をうかがっていた。雨が小降りになったのを確認するとパッティングの練習を開始。

14時過ぎになって、ドライビングレンジへの移動を始めた。雨こそ止んだが、海からの冷たい風が吹きつける中、1球1球確認するように練習を続けた池田は、日差しが弱まった16時には練習を切り上げた。

「このコースは難しいけど嫌いではないので」と、初出場の昨年に続く2年連続予選通過を見据える。しかし、今季はこの試合の前にアジアンツアーに挑戦したが予選落ちに終わり、ゴルフ自体の調子は未知数だという。

今年は1月に沖縄で体力作りの合宿を行い、体力面での強化は実感している。さらに米ツアーは今回の1試合にとどめ、試合数を減らす分、次週からも体力強化の合宿を続行。そして国内ツアー開幕の直前には、再びアジアンツアーに出場して最終調整を行う予定だ。

昨年の中盤以降は不振に苦しんだ池田だが「今は何をすれば良いかが明確になってきた。去年はなにをやってもダメだったというか。今は、客観的に見てもゴルフを一所懸命にやっている自分がいる。去年のような思いはしたくないので」と、人生で初めてともいえる昨年の“壁”を打ち破る日は目前まで迫っている。(ロサンゼルス/本橋英治)

2012年 ノーザントラストオープン