米国男子ツアー

石川遼 4年連続マスターズ出場を目指し渡米

2012/02/11 00:04
羽田空港内で会見に臨んだ石川遼。マスターズ出場をかけたサバイバルに、挑む。

男子プロゴルフの石川遼が、11日未明の航空機で羽田空港から渡米。16日開幕の「ノーザントラストオープン」から再びスポット参戦する米国ツアー、そして「マスターズ」の4年連続の出場を目指し、意気込みを語った。

今月はじめに米国から一時帰国し、8日(水)に新潟県湯沢町で4日間のクロスカントリー合宿を打ち上げた石川。体力強化と、ショートゲームの練習を集中的に行い、わずか1週間あまりの日本滞在となったが「ボールをたくさん打てる体を作ってアメリカに行くことができる」と調整に自信をのぞかせた。年末から着手してきたウェッジ等のクラブ選択も万全を強調。思い残すこと無く、日本を発った。

「2か月間と長い期間なので、初戦からここに帰ってくるまでのすべての試合を、良いコンディションで迎えられるよう体調管理をしっかりしつつ、自分のゴルフを確立させたい」と話したものの、現段階では「ノーザントラストオープン」以降、そのほか2試合の参戦は決定しているが、WGC(世界選手権シリーズ)2試合と、マスターズの出場は現段階で未定。各試合それぞれの順位、その1ストロークが、出場権の付与に関わる世界ランキングに影響していくだけに、息をつく暇が無い。

それでも「不安は無い。去年までは結果を出せなかったらどうしよう、という不安があった」と言い切る。「今は逆に、不安に思う“余裕”が無い。他のことで頭がいっぱい」。経験と地道な練習を重ねたことで、米国滞在中に自分が取り組むべきことは日を追うごとに明確になった。「4月にオーガスタでプレーして、優勝争いできるゴルフを作っていくイメージを持っている」と信念は揺るがない。

小学校の卒業文集に記した「20歳でマスターズ優勝」。大志を持って走り続けてきたが、その夢舞台へのチケットを持たずして春の米国遠征に出るのは、初出場した2009年以降、初めてのこと。それだけに「内心は結構、気合が入っている。家を出るときも多少の緊張感はありました」というのも本心。「行ってきます」。短い言葉に自然と力がこもった。(東京都大田区/桂川洋一)

石川遼の今後の試合出場予定】
■2月16~19日:ノーザントラストオープン
■2月22~26日:WGC アクセンチュアマッチプレー選手権
(出場は濃厚:2月13日発表の世界ランク64位以内に入ることが出場条件)
■3月8~11日:WGC キャデラック選手権
(現在は未定:2月27日、または3月5日発表の世界ランク50位以内に入ることが出場条件)
■3月15~18日:トランジションズ選手権
■3月22~25日:アーノルド・パーマーインビテーショナル
■4月5~8日:マスターズ
(現在は未定:3月26日発表の最新世界ランクで50位以内に入ることが出場条件)