PGAショーレポート/デモDay(2)コブラ・プーマゴルフ
まず、全体を見たときに一番活気が感じられたのは、リッキー・ファウラーとの総合契約を締結したばかりのコブラ・プーマゴルフのブース。プーマは09年からファウラーと契約を結んでいるが、今年からコブラもその契約に入ったことで、全面的に同社の顔となってプロモーションを行なっていくことになった。
そのブースはというと、ファウラーの母校オクラホマ州立大学のスクールカラーで、ファウラー自身も大会最終日に身につけるオレンジ色を全面に押し出した「オレンジアウトキャンペーン」というものを実施しており、試打用のグリップから、そこで提供されているドリンクのカップまで至るところにオレンジ色が見受けられる。
最初にブース入口にある簡易テントのようなスペースに入ると、なかにはブラックジャックやクラップスのテーブルがありそれぞれにきちんとしたディーラーが付き、他にもゲームセンターにあるようなバスケットマシンが置かれている。そのテントの隣りにはDJブースが設置され、明るいノリの音楽が延々と流されている。遊び心というか、遊び過ぎなんじゃないかという雰囲気が感じられたが、これもキャンペーンの一環として機能していて、来場した人は最初にチップ(もしくは1回分の抽選券)に相当するものを渡され、それをカジノやドライビングレンジでのイベントで増やすことができるという仕組みなのだ。そして定期的に抽選会が開催されるということで、そう考えるとこのブースに長時間とどまることになるのは必至で、よく企画されたイベントだといえるだろう。
さらにファウラーだけではなく、今年がLPGAメンバーとしてフル参戦初年度となるレクシー・トンプソンも会場内でコブラドライバーの試打を行なっていた。コブラ・プーマゴルフは、米国内で男女の若手注目ナンバー1の選手を抱えているのだ。他メーカーのブースとの違いは、前述したような遊びの要素だが、なんとなく楽しそうという雰囲気はジュニアゴルファーやこれからゴルフを始めるような人たちの敷居を下げる役割を果たしている。それにファウラーやトンプソンという若いプロもいるということで、今年の同社への注目は否応なく高くなるだろう。(フロリダ州オーランド/今岡涼太)