海外メジャー初出場の河井博大「とんでもない所に来ちゃった」
2011/07/14 10:25
今季の海外メジャー第3戦「全英オープン」は14日(木)、イングランドのロイヤルセントジョージズGCで開幕する。5月の国内男子メジャー「日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯」でツアー初優勝をマークした後、安定した成績を残して今大会の出場権を勝ち取った河井博大は、初体験となる大舞台を前に胸を高ぶらせている。
10日の日曜日に英国入りし、翌11日から練習ラウンドを開始。本場リンクスの印象は「とんでもない所に来ちゃった。過酷です」だった。「フェアウェイが硬く、ボールがはじかれてしまう。コントロールするのは不可能に近い。ティショットの難しさを感じる」、「僕は、パーオン率は日本では高い方。いつもは、取りあえずグリーンに乗せる自信はあるんです。けれどこの会場はあまりにも思い通りにいかない」。国内ではショットメーカーとしてならす39歳は、普段以上に表情をこわばらせていた。
だが腹は据わっている。普段経験しているコースとは勝手が違うが「いつも通り打ってみようと思う」とスタイルを変えることは無い。世界のトッププロを間近で見て、練習レンジで低弾道のボールも試したが、フェアウェイの硬さがあまりにも異なることから「自分のできる範囲でいつも通りやりたい」と本来のプレーを貫く姿勢だ。
英国入り後、選手はベンツで送迎を受けるなどホスピタリティにも感激。ただそれだけでなく、「今まで味わったことのない気持ち。ギャラリーの反応に興味がある。本当にすごい、大変な感動を味わえるかもしれない」と心を躍らせる。「しかめっ面しないように、笑いながらいこうと思います」と意気込んだ。【イングランド・サンドウィッチ/桂川洋一】