2011年 全米オープン

全米オープン優勝のR.マキロイ、米ツアーメンバー復帰の可能性は?

2011/06/22 17:07
全米オープン最終日のロリー・マキロイ。今後はより一層、欧米両ツアーがその去就に注目するはずだ((c)USGA/John Mummert)

19日(日)に閉幕した海外メジャー第2戦「全米オープン」でメジャー初優勝を遂げたロリー・マキロイ(北アイルランド)。2位に8打差をつける圧倒的な力を見せつけ、“ネクスト・タイガー”の最右翼としてその名を世に轟かせた22歳の去就が、注目を集めている。

マキロイは2007年にプロ転向した当初、欧州ツアーに参戦し翌年のシード権を獲得。その後、2009年1月の「ドバイデザートクラシック」で同ツアー初優勝をマーク。同年の4大メジャー全試合に出場し、世界中の知るところとなった。するとマキロイは、翌2010年に米国ツアーに本格参戦。5月の「クエイルホロー選手権」で最終日にコースレコードの「62」を叩き出して初優勝を飾り、シード権を獲得した。

ところがライダーカップ代表にも選ばれたその年の秋、11月にマキロイは突然、米国PGAのツアーカードを辞退・返却、つまり米国のシード権を放棄し、2011年シーズンは再び欧州ツアーを主戦場とすることを表明。当時のガールフレンドや家族と過ごす時間を増やしたいというのが最たる理由だった。

そして今回、全米オープンを制したマキロイは再び米ツアーメンバーとなる権利が生まれたが、これを行使する可能性は極めて低いという。その大きな理由が米ツアーの出場義務試合だ。米ツアー選手はシード権を保持するため、同ツアーで年間最低15試合に出場しなければならない。しかしマキロイの代理人が地元紙「アイリッシュ・タイムス」に語ったところによれば、欧米ツアーを両立することは困難だという。「彼は(米国で)15試合はプレーしないだろう。それはあまりに難しいことだ。彼ら(米ツアー)が(出場義務試合数を)12、13試合程度にしてくれれば…と思うが、15はやはり無理だ」としている。

タイガー・ウッズが低迷にあえぐ中、米ツアーは新たなスターを再び迎え入れたいところ。しかしその道はなんとも険しそうだ。

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