2011年 全米オープン

久保谷健一「全米オープンより日本ツアーが大事」

2011/06/16 09:47
大会初日を前に、石井忍コーチ(兼キャディ)に見守られながら練習をする久保谷健一

予選会を突破して自身初の「全米オープン」に挑む久保谷健一は、大会前日も9ホールの練習ラウンドを行い、合計2.5ラウンドをこなして本番へと挑む。

「調整になったかどうかは分からないですね。いいところもあったし、悪いところもあった」といつも通り飄々とした様子。この日は午後にラウンドし、「湿度と地面がカラカラに乾いていて、(午前にラウンドした昨日、一昨日とは)距離の差がハンパ無く出た」と時間帯による条件の違いを実感した。「錯覚を埋めないといけないですね」と、午後スタートの明日に備えて注意点を見つけていた。

しかし、09年の「全英オープン」では初日2位タイ発進をするなど、厳しい条件になればなるほど、上位に顔を出すチャンスは増えてくる。「(調子が)悪くても流れがあるんでね。何となくパーを拾って、耐えられるところは耐えていたら、バーディが来たみたいな」。メジャーを「どれだけ自分の忍耐力があるかを試す場」という久保谷にとって、USGAのハードセッティングは望むところだ。

「僕は全米オープンより、このあとの日本ツアーの方が大事なんでね」と、他の選手たちとはひと味違う姿勢も、肩の力が抜けて好成績に繋がるかもしれない。「たしかに全米オープンも大事だけど、僕はこの試合をステップアップの場として使わせてもらいたいですね」と、メジャー開幕を前に、ひとりカラカラと笑った。【メリーランド州ベセスダ/今岡涼太】

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