2011年 マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈7〉】

2011/04/08 13:37
美しい16番パー3。明日はこのホールがカギになるのでしょうか?

「マスターズ」初日。藤田さんは2アンダーの14位タイ発進です。

先日書いた、「アーメン・コーナー」の11番でダブルボギーを叩きました。ティショットは右の林の中へ。次のショットは出すだけで、3打目で何とかグリーンを捕えられれば、と思っていたんですが…やられました、風に。

10番ホールまでの風向きなら11番は向かい風になるはずなのに、藤田さんの3打目はどんどん勢いを増して、右奥のバンカーへキャリーで入りました。これがアーメンコーナーの風なんですね。

練習場でみっちり練習する藤田さん。本番で初めてアンダーパーを出すなんて…やっぱりすごい!

藤田さんのショットは完璧でした。風向きが逆になっていたにせよ、読みきれなかったのはキャディの責任です。それ以外にも、ジャッジで躊躇してしまうケースが多々あり、自分自身は納得いく日ではなかったですね。

ただ、藤田さんのゴルフは素晴らしかった。やはりあの人のショートゲームは世界クラスです。練習ラウンドでは1度もアンダーパーで回ってきていないのに、いきなり初日に2アンダー。明日以降も、藤田さんが最後まで良いリズムでプレー出来る状況を作らないと。

そのためにはキャディの僕が躊躇なんてしてる場合じゃないんです。

モタモタしてると、オーガスタは容赦なく襲ってきますから。

2011年 マスターズ