【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈5〉】
2011/04/06 13:29
「アーメン・コーナー」の2ホール目、12番のショートホールはゴルフファンなら誰もが知っている有名なホールですね。
距離も155ヤードと短いのに、なぜ世界のトッププロがあんなに苦しむのか?
大きな要因はやはり風ですね。このホールは非常に風が読みにくい。アーメンコーナーをキレイに取り囲んでいる林のせいで風がクルクル回る時があるんです。特にやっかいなのは追い風の時。追い風がグリーンを取り囲む林の壁に跳ね返って、向かい風に変わるんです。
縦幅が10ヤードぐらいしかないグリーンを狙うのに、風を反対に読み間違えたら…当然結果はとんでもない事になりますよね。隣の11番ホールのピンフラッグと12番のピンフラッグが全く逆の向きになびく事も多々あるんです。
正直言って、世界一キャディ泣かせのホールですね。