松山、会見で被災への想いを語る
2011/04/05 11:15
昨年10月に開催された「アジアアマチュア選手権」を制し、日本人アマチュアとして初めて「マスターズ」(米ジョージア州、7日開幕)に出場する松山英樹が4日(月)、公式会見に登場。海外メディアを前に、緊張の面持ちで席に着いた。
在学する東北福祉大学も被災し、出国直前まで出場を決めかねていたが、迷いは今も心の中で燻っている。「このような困難の状況で、マスターズに出場することが許されるのか、この場にいても心の中が揺れているのが正直なところです」と心境を吐露。その上で、「被災しながらも応援してくれる大学関係者やゴルフ部の友人、両親が出場を後押ししてくれたので、出場を決意しました。夢であったマスターズは、自分を励ましてくれるみんなの夢でもあると思います」と、改めて決意を口にした。
「自分はアマチュアなので勇気を与えることは難しいかもしれないけど、一生懸命頑張っている姿を見せられればいいと思います」と松山。帰国後の活動について海外メディアに問われ、「学校が4月いっぱいまで休校なので、仙台に帰ってからはボランティアなど色々とお手伝いをしたい」と明かす。同大学ゴルフ部の阿部靖彦監督も、「ゴルフをするよりも大事なことがある」と松山の考えを後押ししていた。