藤田寛之がオーガスタで初ラウンド!
4月の「マスターズ」に初出場する藤田寛之が、現地時間8日(火)に会場のジョージア州オーガスタナショナルGCで初の練習ラウンドを行った。
10日(木)にフロリダ州ドラールゴルフリゾート&スパで開幕する今季のWGC(世界ゴルフ選手権)第2戦「WGC キャデラック選手権」に出場する藤田だが、7日夜にドラールから空路でオーガスタに入り、翌8日にプレー。その夜に再びドラールに戻るという1泊2日の強行スケジュールで残り1か月弱となった本番へのイメージを膨らませた。
9日はドラールで練習ラウンド。オーガスタについて「まずは、やられました」というのが第一声だった。「距離はもちろん、グリーンですよね」「セカンドは距離がある中で、狭いところへ持っていかないといけない。そこに持っていけないなら、どこへ外す、とか…そういうゲームになる」「グリーン周りでも、ここに置いておけば、なんとかなるという所があるが、そのエリアからの寄せも繊細で、技術が要求される」と国内屈指の技巧派の目にも、“難問”ばかりが映ったようだ。
想像以上を超える難しさに「ハーフターンで1回テンションが落ちた」と苦笑い。アーメンコーナーの12番(パー3)で初バーディを奪ったが、スコアは「80くらい打ったかなあ。ロッカーのおじちゃんに、めちゃめちゃ笑われた」と言う。
プレー前夜は興奮のあまり、なかなか眠くならない。「遠足の前のような気持ち。朝はパッと目が覚めて、ワクワク、ドキドキしちゃって…」。翌日、車でコースへと向かい、正門を通過してマグノリアレーンが目に入ると、思わず「おお!」と声が出た。さっそくカメラを取り出して記念撮影。41歳の“オーガスタルーキー”は、目を輝かせた。
今週の大会終了後、日本に一時帰国する。オーガスタのイメージが具体的になったことで「『これは歯が立たない』と圧倒されている自分がいる」と言うが、「やってやれないことはない。(難しさを)分かって一か月過ごすのと、(再渡米後、開幕一週間前の)木曜日に初めて知るのはだいぶ違う」と話した。貴重な経験を糧に、綿密な攻略プランを練り上げていく。