「結果を考え過ぎていた」遼、悔しさと反省の帰国会見
2010/08/16 15:24
今季の海外メジャー最終戦となる「全米プロゴルフ選手権」で予選落ちを喫した石川遼が、この日成田空港に帰国。記者会見を行ったが、その口から出る言葉は珍しく悔しさと反省に満ちたものだった。
「4日間プレーしたい気持ちがあったので、悔しい気持ちで一杯」と石川。「ああいうゴルフ場で良いスコアでプレーするには、アプローチとパッティングが重要。特にアプローチが劣っていると思った」と、唇を噛んだ。
石川の中ではまだドライバーやアイアンのフルショットに割く練習時間が多く、努力して届かないというレベルの話ではない。それでも、結果が出ないもどかしさは、石川の精神面にも影を落としている。
「全米プロが終わって、結果を考え過ぎて気持ちが先に行き過ぎていることに気が付きました。昨年は常に上達することを考えていた」と、今季1勝の賞金王は心情を吐露する。「中日クラウンズ以外の試合では優勝争いに全く絡めていないし、自信を失いかけている状態」。18歳の苦悩が顔を覗かせた。
目標の海外メジャー制覇に向けて、今年の米ツアー挑戦では翌年のシード権が得られる賞金ランキング125位以内を目指していた。「それに遠く及ばなかったし、正直今年は自分の中で不足したものが沢山あった。気負いや練習不足。これからの後半戦は日本をベースにしっかり練習して、いつかはフルで戦えるようになりたいと思う」。
今週の「関西オープン」は欠場を表明している石川。2週間後の福岡から心機一転の再起動、再挑戦が始まる。