「グリーンの状態が悪すぎる」タイガー、バーディを奪えず出遅れる
カリフォルニア州ペブルビーチ ゴルフリンクスが会場となる2010年全米オープン、タイガー・ウッズは午後1時36分にプレーを開始した。グリーン上でボールが弾んでしまい狙ったところにパッティングができなかったタイガーは、この日3パット2回を含む34パット。3ボギーに対しバーディを一度もとることができず、初日は3オーバー「74」の47位タイ。初日のリーダーグループ(2アンダー)とは5打差と少し出遅れてしまった。
3つのボギーは9番、16番と最終18番ホール。9番と16番は第1パットの距離が合わずに3パット。最終18番は2打目が左のバンカーに捕まってしまい、3打目をグリーンオーバー。4打目もうまく寄せることができずにパーパットはカップの右をかすめて外れてしまった。一日を振り返ると、心配されていたショットはリズム&バランスが安定していて良かった。ドライバーは3ホールしか使わずに距離よりもポジションを優先。ボールコントロールは軽いドローやフェードをうまく打ち分けることができていた。タラレバをいってもしかたないが、スタートホールでピン傍に落ちたボールが傾斜とスピンでだいぶ戻ってしまいバーディがとれなかったのは残念。
ペブルビーチの特徴ともいえる小さいグリーンに対して、初日は余り無理をせずにできるだけ上りのパットを残すことに徹していた。パーオンを外した6ホール中パーセーブができなかったのは18番のみで5回はパーセーブができていた。
プレー後のタイガーは、グリーンの状態が悪く、しっかり転がらないで跳ねたり弾んだりしてしまう事を不満そうに表現していた。最終ホールをボギーにしてしまったことも影響しているのだろうが、整備された午前中に比べて、日差しを浴びた午後のグリーン芝(ポアアヌア)が荒れることは、ある程度予想できたはず。予選ラウンドの1日、そしてリーダーグループになれば、週末は連日の午後スタートになるのだから、練習ラウンドも、早朝のみではなく、午後もプレーして準備することはできたはず。明日の2日目は午前8時6分(10番から)スタートとなる。明日の天気予報は初日と同じような15度前後の気温、風は南西から西風にシフトすると予想されている。午前中のコンディションのいい状態でスコアを伸ばせるのか注目したい。