久常涼は「71」で41位後退 初のプレーオフシリーズで苦戦のムービングデー
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 3日目(15日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)
苦しい立ち上がりが、1日を象徴するようだった。久常涼は1番でティショットを曲げると、木の枝がスタイミーになってグリーン手前に運ぶのがやっと。ボギーが先行すると、今度はパー5の3番でもトラブルに見舞われる。ティショットを左の林に曲げ、第2打も木に跳ね返ってさらに深くへ。レイアップ後の第4打をグリーン手前まで運んで最低限のボギーに収めたものの、いきなり2つスコアを落とした。3日間で初めてのオーバーパーとなる「71」で、通算イーブンパーの41位に後退した。
ツアー本格参戦3年目で初めて臨むプレーオフシリーズで、思うようにスコアを伸ばせない日々が続く。前週の「ウィンダム選手権」では、今季初戦「ソニーオープン」以来となる予選落ち。一足早く8日(土)の夜に会場のあるメンフィスに入り、腰を据えてショットを中心に調整して本大会を迎えた。それでも、武器であるドライバーは本来の精度を発揮しきれていない。今季平均63.27%をマークしているフェアウェイキープ率は、大会3日間を通じて52.38% (22/42)にとどまっている。
ただ、終盤には明るい兆しもあった。すべてパーとしたバックナインでティショットが安定傾向にあった。13、15番ではフェアウェイを捉え、3m強のチャンスメーク。最終18番では、初日、2日目とも左の池際ぎりぎりまで曲げたティショットを右のファーストカットに置き、第2打をピン手前5mにつけた。最後までバーディは奪えなかったが、上がりのホールで好機を作った。
開幕前43位だった年間ポイントランク(フェデックス・カップ)は、この順位で終えると45位。上位50人による第2戦「BMW選手権」はもとより、30人による最終戦「ツアー選手権」進出に向けても、一つでも順位を上げなければならない立場にいる。終盤に見え始めた好転の兆しを、最終日こそスコアにつなげたい。(テネシー州メンフィス/中村文香)