スタート時刻決定は午後10時 片岡尚之と比嘉一貴が寝不足?で迎えたメジャーの土曜日
◇メジャー最終戦◇全英オープン 3日目(18日)◇ロイヤルバークデールGC(イングランド)◇7223yd(パー70)
片岡尚之は前夜、なかなか眠りにつけなかった。理由は、第2ラウンドで3連続バーディ締めで「68」をマークした興奮だけではない。カットライン上で午後4時過ぎにホールアウトしていた28歳は、決勝ラウンド進出の可否と第3ラウンドのスタート時刻の決定を待ち続けていた。スマートフォンを片手にチェックを続け、朗報が届いたのは全組終了後の午後10時ごろ。「初めての経験だったので、びっくりしました」。全英オープン初出場ならではの体験だった。
迎えたムービングデーは4組目、午前9時40分のティオフ。寝起きはすっきりとはいかなかったが、コースに立てば目はさえた。2番で第2打を50cmに寄せ、7番(パー3)ではティショットを2mにつけて2バーディを先行させた。
しかし、2度目の挑戦で初めて戦うメジャーの決勝は甘くなかった。ティショットでフェアウェイを外した9、10番で連続ボギー。「本当にいい出だしだったんですけど…」。2バーディ、2ボギー「70」とスコアを伸ばせず、58位で最終日を迎える。
3度目出場の比嘉一貴もカットライン上の1オーバーで決勝ラウンドに滑り込んだ一人だ。「大丈夫だろうと思っているけど、なかなか確定するまでは寝付けないし。ちょっと長い時間を過ごしたかな」
上位浮上を期した3日目だったが、1バーディ、1ボギー1ダブルボギー「72」と苦しい一日となった。「全体的にうまくいっている。そういうのが前半からかみ合ってくれれば、もう少しいいラウンドができたのかな」。スタートから12ホール連続でパーを並べるも流れをつかみ切れず、13番でボギー。続く14番(パー5)で、ティショットを放った瞬間に風がアゲンストからフォローに変わった影響を受け、フェアウェイバンカーへ。ダブルボギーを喫し、浮上のきっかけを逃した。
ともに全英オープンでの予選突破は初めて。予選ラウンドから全選手が1番ホールでティオフし、ホールアウトが午後10時近くになることも多い世界最古のトーナメントの“伝統”を存分に体感して迎えた決勝ラウンドだった。
最終日に向け、片岡は「しっかり準備してビッグスコアを出し、上位に入りたい」と意気込み、比嘉も「調子は悪くない。チャンスを作って決めればアンダーパーを目指せる。練習して備えたい」と見据えた。もうカットラインを気にする必要はない。心置きなく眠り、ラスト18ホールでの上位進出に備える。(イングランド・サウスポート/中村文香)